週末は薪ストーブを囲んでお家でキャンプ気分
薪ストーブの炎は家の中をあたたかな空間に演出してくれる、素朴でどこか懐かしい気分が味わえる暖房器具です。その一方で、薪の調達やメンテナンスなど少し手間のかかるところもあります。便利な家電と比べると手間のかかる暖房器具ですが、その手間ひまをかけることが楽しいというオーナーさんもいらっしゃいます。
薪ストーブのメリット・デメリット、購入前の注意点やメンテナンスをご紹介します。薪ストーブの購入を検討されている方は、参考にしてみてください。
薪ストーブと暖炉の違い

●煙突の形状が違う
薪ストーブの煙突は室内から壁に入り、壁の内部を抜けて外に煙をだします。
一方、暖炉の場合は、壁の中を通り外に抜けて煙をだします。
●造りそのものが違う
薪ストーブは、壁や床を守炉台の上に設置します。薪をくべるスペースが鉄で造られていてガラス扉があります。
ストーブの上に物が置けるため、オーブンとして料理にも使えます。
暖炉は、薪をくべるスペースがレンガや石などで造られていて、扉が無いものが多く、暖炉本体が壁に埋め込まれている状態になります。
扉がないため、炎の揺らめきや匂いなど、温かさだけでなく冬らしい雰囲気を楽しむこともできます。
●熱効率や暖房機能の違い
薪ストーブは鉄でできた本体が露出していて扉で密閉しているので放射熱を発することで、離れたところにも熱が届き、家全体が暖まりやすくなります。しかし、暖炉の場合は、薪を燃やすとその熱のほとんどが煙突から外に出ていくので、暖炉の周辺しか暖まりません。
薪ストーブの暖房方式には、蓄熱性があり火が消えてからもしばらくの間暖かさが続く輻射式と、速暖性があり早く暖まる対流式があります。
薪ストーブのメリット

●調理に利用ができる
薪ストーブはお湯を沸かすだけではなく、調理にも幅広く煮込み料理やピザを焼くなどの料理も楽しめます。
家族が集まるリビングなどで料理をすれば、コミュニケーションもとれて団らんの楽しみも広がります。
●暖房の光熱費がかからない
薪ストーブの燃料となる薪さえあれば、電気やガスに費用をかけることなく暖房にすることができます。
遠赤外線の輻射熱で家全体を暖めてくれるため、体の芯まで温もります。
また、災害時に停電してしまってた時にも、薪ストーブなら電気なしでも使用できるので安心です。
●おしゃれな空間を演出
薪ストーブを設置すると、海外のインテリアのような存在感のあるおしゃれな部屋になります。
メーカーによってさまざまな形やデザインの薪ストーブがあるので、お部屋に合う薪ストーブを選ぶことができます。
薪ストーブの優しい暖かさや、レトロでおしゃれな空間を演出してくれます。
●炎の揺らめきでリラックス
薪ストーブの炎の揺らめきを眺めたり、薪は燃える音に耳を傾てみたり、リラックスした時間を楽しむのも魅力の一つです。
薪ストーブを囲んで家族団らんをしたり、一人でのんびりお茶をするのも良いですね。
薪ストーブのデメリット
●初期費用が高い
薪ストーブのある部屋をつくる場合には薪ストーブの本体の他に、煙突の設置や、設置するための工事費もかかります。
薪ストーブと煙突設置の工事費用なども含めると、100万円ほどかかることが多いです。
●部屋が暖まるまでに時間がかかる
薪ストーブは薪をくべてから部屋が暖まるまでに時間がかかります。また、火を入れてから炎が大きくなるまで時間もかかるし、焚き付けの作業自体が手間と感じることも・・・。
部屋全体が暖まった後は暖房効率は優れていますが、薪をくべてからすぐには部屋や家全体に熱が届くわけではありません。
●メンテナンスの手間・費用がかかる
掃除や手入れなど、何かと手間のかかる薪ストーブ。煙突にはススなどがこびりつきやすので掃除や手入れが重要です。
掃除をする場合は煙突の上から行う必要があるので危険性も高いため、専門の業者に依頼することも多く、その分費用がかかってきます。
購入前の注意点
●煙突の種類・高さ
薪ストーブを設置すると、排気を逃がす煙突が必要となります。煙突から出た煙が近所迷惑となる場合もあるので、煙突の高さを考慮して設置することが大切です。
煙は上に上がるので地表や家に降りてくることはほとんんどありませんが、煙突は屋根よりも高く設置しましょう。
煙突の設置の際には、ご近所に煙が流れるような向きは避けるようにしなければなりません。
●設置場所
薪ストーブは家全体を暖めてくれるリビングなどに設置するのがおすすめです。
リビングだとキッチンやダイニングが近い場合は、一緒に暖めることができます。また、薪ストーブは一度設置してしまうと簡単に移動ができないので、シーズンオフの時期に薪ストーブが部屋にあることをイメージしておきましょう。
●換気や防火などの安全面
薪ストーブには煙(排気ガス)を排出するための煙突が必要です。屋根の上まである煙突の設置ができていないと換気ができません。また、薪ストーブは火を使うので、近くに燃えやすい物を置かないことなど、防火対策に気を付けてください。
メンテナンス

●薪は十分に乾燥させて使用
薪ストーブにくべる薪はしっかりと乾燥したものを使用しましょう。
完全に乾燥していないと火の付きが悪く、部屋が暖まるまでに時間がかかってしまいます。風通しの良い場所で雨水に注意して、1年半から2年ほど乾燥させるとよいでしょう。また、事前に薪の入手先、薪割りの作業場所、保管場所についてもシミュレーションしてみましょう。
●シーズン前と後の掃除
薪ストーブは定期的に炉床や煙突の掃除が必要です。
煙突の中にススが溜まると、燃焼効率の低下や煙の逆流、火災の危険などが発生してしまいます。最低でも年に1回は煙突の掃除をして、煙突内やその他の部品に破損がないか確認しましょう。
屋根の上に上がっての作業は危険です。自分で掃除をする自信がないという方は、専門の業者へ依頼する方法もあります。ちょっと面倒な薪ストーブのメンテナンスですが、こまめにメンテナンスをすることで汚れや破損の悪化を防ぐことができます。

まとめ
薪ストーブのある暮らしは、炎の揺らめきや薪が燃える音でリラックスした時間を過ごしたり、薪ストーブを囲んで家族とコミュニケーションがとれる時間も楽しめます。その一方で、薪の調達やメンテナンスなどで手間がかかってしまうこともありますが、その準備や手間さえも薪ストーブならではの楽しみと感じてみるのも大きなポイントです。
事前に薪ストーブのデメリットや注意点をチェックして、薪ストーブのある暮らしを楽しんでみてはいかがでしょうか。

